2019年5月23日木曜日

リアル白い巨塔1。o(^-^)o

テレビ朝日の「白い巨塔」の感想です。
中高時代に、原作の小説を読んで学者になるのを断念しました。
1点目、「浪速大学」の権威を強調しますが、ぶっちゃけ、そういうのは「東大・京大」の仕事です。
また、東京医科歯科や慶應大学もあります。

2点目、主人公の義父は、産婦人科の開業医で金はあるが、名誉がないから娘婿を浪速大学の教授にしたがります。
しかし、名誉が欲しいので、主人公を浪速大学の教授にしたいといいます。
これはおかしい話で、多くの開業医の金持ちは県会議員などになり、名誉欲を満たします。
名誉がほしいなら、医師会会長→府議→参議院議員になればいいのです。
私は、「勲章メイカー」なので、他人の位上げが得意です。
極端な話、フィリピンやラオスに大学を作って、学長になればいいのです。
また、原作は1960年代の高度経済成長時代の話です。
産婦人科の開業医というのは、今なら、金儲け仕事ではなく、慈善事業に近いはずです。
金だけ欲しければ、産婦人科は絶対にやらないでしょうね。老人医療や自費の美容外科に手を出すはずです。
3点目、主人公を教授にするために、大阪府医師会会長、大阪市議が動きます。
この大阪市議が、「文科省や厚労省と交渉し、浪速大学病院新設」を実現したという発言がありますが、「無理」です。
市長でも、官僚と会えません。まして、県議や市議が霞ヶ関に来ても「官僚は会いません。」
国会議員か知事クラスでなければ、会えません。首長に霞ヶ関と交渉する権限なんか与えてないです。
市町村長が自由に霞ヶ関に陳情にこれたら、1000自治体ある。
地方議員は、10数万人いる。官僚数千人。
本省の職員だけでも1省庁数千人前後です。
都道府県知事が陳情に来るだけでも、50人弱いて迷惑です。
国会議員だけでも、700名もいます。
なので、自民党部会や幹事長が陳情窓口になっているのです。
名前書きませんよ。当選数回の自民党の国会議員で、官僚OBなら向こうから役所にごますりに来る。
役所が気を使うのは、「あの世」が近い人だけですよ(当選回数が多い平均寿命が近づいている人)。
4点目、主人公が「新聞に掲載された」ことを根に持ち、東教授が財前准教授の就任妨害をします。
これは、学者として絶対にありあえないことです。
何回も、私のブログに書いたように、私は大学院在学中、経歴も写真も公開していません。
早稲田大学の教授になる可能性が在学中は高かったからです。
教授になるまでは、教授より、目立ってはいけない。そんなことは、当たり前の常識です。
また、執筆などをする場合は、「生活費」等とし、参考書などを書く。これは東大教授の竹内先生も教授に昇進するまでやっていたことです。
専門外の、受験参考書の執筆のような「生活費稼ぎのバイト」的なものは嫉妬されません。


続く。