いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)（林雄介の文章の転載を拒否します。著作権法は刑事罰もありますので、ご注意ください。）
私はキャリア官僚ＯＢで、法律の本をたくさん書いているので、マスク転売の法規制について、簡単に説明します。
法律には、なぜその法律ができたのか？という制定主旨があります。
今回は、オイルショックの際に作られた物価三法を使い、転売規制をかけます。
この法律の制定主旨は、買い占め、売り惜しみ、価格のつり上げによって、国民生活の安定性が失われることを防ぐために、メーカー、小売店が売り惜しみや価格のつり上げをやった場合に、処罰したり、国等に売り渡したり、すぐに在庫を売るように命令できる法律です。
３月１４日から転売規制を政府は行いますが、法律そのもので転売を禁止していなければ、「物価をつり上げない価格」であれば、転売にはあたらないと解釈する可能性が高いはずです。
具体的には、マスクを購入した際の小売店の平均価格を越えなければ、処罰されない可能性は高いはずです。
わかりやすい例を書くとDAISOで１１０円で買ったマスクを、送料も完全にヤマトや郵便局の実費のみで、例えば、１１０円＋不定形郵便１２０円の２３０円で売った場合、転売として処罰される可能性は低いはずです。
しかし、一円でも高く売ると転売とみなされ処罰対象となります。ですから、送料や封筒代のレシートを必ず保管してください。また、手数料は絶対にとらないでください。手数料やAmazon等の送料差額で儲けるやり方は、利益が出るため、転売とみなされます。
逆に、市場価格より安く売る場合は、大丈夫とは思いますが、であれば、自治体等に寄付して、寄付の受領書をもらい、確定申告時に、損金として算出してください。（在庫処分）。ただし、開業届けを出さないと、税務調査で抗弁権が発生しないので、開業届けを出し、青色申告し、かつ寄付した場合に、損金として算出して大丈夫か？税理士や税務署に必ず確認をとってください。
２点目、マスクにサインをして売れば転売にならないというのはデマです。
法律は物価の安定を目的としています。そのため、脱法行為の抜け道を必ず防ぎます。
メルカリ等で、マイケル・ジャクソンのサインは数十万なので、マスクに自分のサインをして売れば大丈夫という素人考えが広まっています。
取り締まる側は、サインの適正価格を調べます。例えば、芸能人等のサインであれば、確かに、数万円の価値がつくことはあります。しかし、あなた素人の、隣近所のおっちゃん、おばちゃんのサインに、千円、２千円払いますか？。
素人のサインに市場価値があるとは社会通念上、考えられません。
で、あれば、マスクに自分のサインをしても、市場価値がないため（０円）とみなされ処罰対象となります。もちろん、芸能人がやれば数万円のマスクを売れるとは思いますが、大炎上して謝罪に追いこまれ、謹慎することになるでしょう。
また、取り締まる側の官僚、検察、警察、裁判官も人間なので、正直に書くと、法規制をかけたものをさらに小賢しい方法で転売すると、捕まえようかと本気で考えるので、寄付したり、購入価格以下で売った方がいいと思います。
（林雄介の文章の転載を拒否します。著作権法は刑事罰もありますので、ご注意ください。）
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